緑内障の検査には、眼圧検査、隅角検査、視野検査、OCT検査を組み合わせ、総合的に判断、診断を行っております。
視野検査は、2台の機器で検査の待ち時間を減らすようにしています。
眼圧検査は、非接触型の眼圧計と診察時に接触して計測するアプラネーションによる眼圧測定を行います。
●コーワ AP7700 視覚障害身体障害者手帳申請に必要なエスターマンテストも可能です
●ヘッドマウント型視野計 アイモ 暗室での検査が苦手な方、車いすで通常の視野検査器械では検査が難しい方に対応しています。明室で負担が少なく、迅速で正確な検査が可能です。
緑内障治療には、「薬物療法」「レーザー療法」「手術療法」があります。 開放隅角緑内障では、まず目薬や飲み薬(急激な眼圧上昇時は点滴)を使って眼圧を下げ、視神経に影響が及ぶのを防ぐようにします。
しかし内服薬や注射薬は副作用があるために長期間にわたっては使用しにくい薬剤です。実際は点眼薬を3~4種組み合わせて使用しても十分に眼圧が下降せず、視野障害が進行している場合は、手術を行います。
SLT(selective laser trabeculoplasty)は、薬物治療(点眼治療)のみでは十分な眼圧下降が得られない開放隅角緑内障に対して、手術療法を行う以前に試みられる治療法といえます。つまり、レーザー療法だけでは薬物中止にまで至る著明な効果は期待できませんが、手術に至る症例を少なくする、あるいは引き延ばすといった目的であることを理解しておく必要があります。
SLTは房水の出口である線維柱帯に低エネルギー光の短いパルスを照射し、房水の排出・障害を改善し眼圧下降を図る術式です。
1. 治療開始前、点眼麻酔を行いコンタクトレンズを当てます。
2. レンズを当てた後、レーザーを照射します。カメラのフラッシュのように光ります。
3. 照射は通常数十発程で、5~10分程で済みます。
4. 通常は一度で効果判定をします。眼圧下降が十分でない場合は、追加も考慮します。
下記のような合併症が現在までに報告されていますが、通常起きる可能性は低く、治療のメリットが上回ると判断されます。SLTは外来で行えるという利点があります。SLTによる眼圧下降度の全平均は6mmHg程度ですが、その眼圧下降度は症例ごとにかなり異なります。
術後の合併症
合併症としては、術後早期:前房出血、虹彩炎、眼圧上昇など。前房出血や虹彩炎は軽度の場合がほとんどで、安静及び抗炎症作用のある点眼により一週間以内にほとんどの場合治癒します。眼圧上昇については、レーザー照射後に強い眼圧上昇をきたす場合があります。そのため翌日の眼圧検査と診察が必要です。また必要に応じて内服や点滴処置をします。
詳細については医師におたずねください。
緑内障初期の方が対象になります。
白内障手術と同時に行うことが多いですが、手術後に前房出血を伴うため、一時的な視力低下、眼圧上昇を伴います。
視野が進行のない方が対象となるため慎重な手術選択が必要です。
当院では、豊橋市成田記念病院 眼科診療部長である石黒利充先生執刀にて、MIGSを行っております。医師またはスタッフまでおたずねください。
緑内障は、治療を行っても3割の方が失明に至るといわれております。点眼治療のみで眼圧コントロールが難しい方は、手術治療の経験豊富な緑内障専門医をご紹介しております
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