眼の底、眼底にある網膜の中心に黄斑があり、ものを見る場合は、この黄斑でみています。黄斑のさらに中心部には中心窩といわれるしりょくのもっともよい部分があります。この部分に出血がおこると、黄斑部浮腫という状態を引き起こすことがあり、視力低下の大きな原因となります。 |
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網膜局所で起こるBRVOおよび網膜全体におこるCRVOがあり、CRVOの約20%に、上半分あるいは下半分に出血が起こるHCRVOという病態があります。
BRVO(左図左下)
網膜の動脈と静脈の交叉部におこる。出血や浮腫が黄斑部におよび視力が低下した場合に、自覚症状がでるため、網膜に出血していても気づかない場合がある。
CRVO(左図右下)
視神経乳頭部で網膜中心動脈と網膜中心静脈の交叉部におこる。開放隅角緑内障は危険因子のひとつ。出血後網膜が虚血状態になると、新生血管が形成され、血管新生緑内障の原因となるため注意が必要。初診時視力0.1以上の場合は視力予後が期待できる。 |